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娘の手料理

大学までは親元。卒業と同時に一人暮らしを始めました。
親元の大学生なんて、親のありがたみもわからず、ご飯はあって当たり前、休日は自分の時間。なんて暮らしが普通でしょうか。

父がなくなって3年、母も先日84歳になりました。
一人暮らしの母の家へ泊りに行った時の朝食で、
母がタッパーに入ったマカロニサラダを食べていました。

私「どうしたの?珍しいね。作ったの?」
母「この間、あなたの家でごちそうになったマカロニサラダがおいしてく作ったのよ」

お正月に母が私の家に泊まりに来た時に、
夫が、せっかく母が来るから外食しようかと気を使ってくれた。
私は、いつものように食事したほうが気兼ねなくいつでも来られるから、
普通の食事にしましょう。といって、料理をした。
茄子の煮浸し、マカロニサラダ、春雨の炒め物にメインはたしか、、、、?
なんだっけ、覚えていない。

母の朝食のマカロニサラダを見たとき
私って、両親にちゃんとした手料理を食べさせたことあったかなぁと、ふと感じた。

学生時代に初めてエビのチリソースを作った時に
チリソースの分量が解らず、ケチャップのように入れてしまい、
相当辛い海老チリソースを、父だけがおいしい、おいしいといって食べていたのを思い出す。

20代のころ実家に帰ると母の手料理を。
結婚して実家に帰ると、ほとんどが外食。

父のために、母のためにと心を込めて料理したことがあっただろうか。

おいしいものを食べに連れていく、欲しいものをプレゼントする。
温泉や旅行に連れて行ってあげる。
それが親孝行だと一生懸命気を使ってきた。

でも、きっと、
娘の手料理を皆でおいしいね!と食べたり、
日々の出来事を一生懸命話してあげたり、
父や母の思い出話をウン、ウンと聞いてあげたり、
そんなことが一番の親孝行だと思うようになった。

父が亡くなった時に、心からそう思った。

いま、84歳の母一人になって、
1回でも多く、母のために料理をしてあげたいと思う。

でも、母に会う時は、外食が多いんだよねぇ。

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2015年02月13日 08:49に投稿されたエントリーのページです。

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