私たちがここ浅草でパソコンスクールを始めてからちょうど10年になります。
先日お昼に近くのうどん屋さんへ行きました。
小さなそのお店には4人掛けのテーブルが7つ。
皆一人のお客様。
お昼時ということもあり、次々とお客様が店内へ。
私の隣に座っていた女の子と相席をすることになりました。
その女の子が、おもむろに手帳を取り出し、何やら書き始めました。
チロチロと覗くと、そこにはハングルの文字が。
思わず、「観光できているの?」と声をかけると
英語、日本語交じりでの会話が始まりました。
友達のところへ遊びに来て2週間。
友達が学校へ行っているので一人で観光をしているそうです。
下北沢・自由が丘・渋谷・新宿・原宿・お台場・上野・秋葉原・池袋、
そして今日は浅草へ来たとのこと。
一番楽しかったのは原宿。たくさんのファッションがあふれていたからと
女の子らしいお返事。
お買い物したの?と聞くと
日本は物価が高いと。特に円高の今は服が高くて買えなかったと。
ちょっと、悲しそうな顔が印象に残りました。
地下鉄など韓国とシステムが違うので出かけるのが大変と言ってたけど、
いやいや、それだけ一人で移動できていれば十分よ!
かつ丼を注文した彼女は、おいしい!おいしいと食べて半分くらいになったら
もう、食べれないわ。
そっと私に、「こんなに残したらいけない?ダイジョーブ?」
その気遣いをする彼女がとてもかわいく思えました。
「大丈夫よ、お店の人に言っといてあげるから。」
仕事へ戻らなくてはならない時間になり、
二人で、「バイバイ!」と手を振りながら別れました。
浅草で楽しい観光ができて、浅草を好きになってくれればいいなぁと
思いながらお店を後にしました。